ついにセイコー腕時計も国際水準に達したと認められた記念すべき製品のセイコークラウンになります。１９５９年（昭和34年）に製造販売されました。大型のチラネジなしテンプや安定した性能の耐震装置や給油不要のゼンマイの採用など、それまでのセイコー製ムーブメントとは一線を画すものでした。地板も大型になり、それによるメリットを活かしました。出品の物は19石になり、1959年10月製造の初期モデルになります。ケースは非防水型の20ミクロンの硬質金メッキ（EGP）になります。ラグ先端などにメッキ剥げの箇所がございますがそれ以外は良好です。風防はヒビ、欠け無く良好です。文字盤は細かな編み目の様な彫り仕様でシミは殆どありませんが、薄黒くなっているのが焼けてなのか、元からなのか良くわかりません。クラウンは変わり文字盤が多く、これは変わり文字盤の内に入る顔かもしれません。クラウンは膨大な生産個数を誇りますので、「珍品」が発見されるかもしれませんね。是非、見てやって下さい。修繕履歴は令和6年12月になります。歩度測定機の画像を最後に載せています。