1960年代後半の『リコー ダイナミック ワイド デラックス』になります。 この年代でカレンダー表示の曜日が英字のフル表示なのは、ワイドな窓のこのモデルの特徴であり魅力だと思います。ロレックスにもよく似たのがありますよね。因みに、SUNDAYは赤文字、他の曜日は黒文字になっています。（出品物は日曜日の表示が薄くなっています。日曜日表示で保管していたんですかね） 日付はリューズ上のプッシュボタンで早送りができます。 曜日の下12時側に『W（ダブリュー）』のアップライトロゴと、同じくアップライトのバーインデックスはトップ部分に堀りがある凹形状の凝った造りになっています。出品物は文字盤に少し焼けがありますが、剥がれはありません。 ケースはステンレス製で、裏蓋はスクリューバック式で、使用傷があります。裏蓋にワイド デラックスの『W』と『DX』のロゴが有り、高級感があります？プラスチック風防は交換済みで良好です。1960年代後半は腕時計の多石化が進んでる真っ只中でこのモデルは例に漏れず30石の多石となっています。普段は見ることの無いムーブメントですが、自動巻きのローターのベアリングにも人工ルビーを使用しています。今風の裏蓋スケルトンが当時あれば、もっと楽しめただろうにと思ったりします。特にオリエントのグランプリ100なんか勿体ないと思われる方も多いんじゃないですかね。 この個体の修繕履歴は不明ですがしっかり精度が出ていますので、キッチリ修繕を施してあげて良き相棒として頂けましたら大変嬉しいです。今は、新品革ベルトを着けていますが、金属ベルトも似合うボリュームある外見だと思います。どっちにするか迷いますがそれも、たのしいですよね。